● 善福寺(ぜんぷくじ)

【住所】当代島2-6-27

 明暦(めいれき)2年(1656)に建(た)てられたと言われる寺院です。明治時代(めいじじだい)には、住職(じゅうしょく)の影信(えいしん)が教師(きょうし)となり、本堂(ほんどう)を教室として当代島(とうだいじま)小学校を開校(かいこう)しました。
 境内(けいだい)には、かるめや不動尊(ふどうそん)や六地蔵(ろくじぞう)などがあります。


・かるめや不動尊(ふどうそん)
 明治(めいじ)から大正(たいしょう)にかけて活躍(かつやく)した「本田 宗久(ほんだそうきゅう)という修験者(しゅげんじゃ)をまつったものです。宗久は病気治(びょうきなお)しの加持祈祷(かじきとう)をしながらかるめ焼きを売り歩いていたため「かるめさん」と呼(よ)ばれ、親しまれていたといわれています。
※「修験者」とは・・・修験道を修行(しゅぎょう)する人で、小さな布(ぬの)をかぶり、仏具(ぶつぐ)や衣類(いるい)、食器(しょっき)などが入った足つきの箱を背負(せお)い金剛杖(こんごうじょう)を持ち、ほらなどを鳴らして山などを歩いて修行することです。

・六地蔵(ろくじぞう)
 六地蔵は、昭和(しょうわ)5年(1930)に海苔漁(のりりょう)の準備(じゅんび)で海に出かけた7人の漁師(りょうし)のうち、遭難(そうなん)した6人の冥福(めいふく)を祈(いの)るために、生き残(のこ)ったひとりが建てたということです。