●漁師(りょうし)の信仰(しんこう)
 
神棚
▲神だな
 
仏壇
▲仏壇(ぶつだん)
荒神様
▲荒神様(こうじんさま)
 
 天候(てんこう)に左右されやすく、危険(きけん)ととなり合わせの生活を送っていた漁師は信仰が深(ふか)く、自分が信仰する神様(かみさま)や仏様(ほとけさま)をまつっていました。
 仏壇(ぶつだん)は押(お)し入れのように埋(う)め込(こ)みの作りつけになっていて、先祖(せんぞ)をまつっています。
 また、浦安では、ほとんどの家が荒神様(こうじんさま)をまつっていました。ほかに、清心様(せいしんさま)、道了様(どうりょうさま)などが漁師の家でまつられています。
 
●荒神様(こうじんさま)
 「火の神様」で、どこの家もかまどなどの火を使う台所(だいどころ)にまつっていました。毎年、品川海雲寺(しながわかいうんじ)に新しいお札(ふだ)をもらいに行きました。
 
●清心様(せいしんさま)
 浦安には、古くから不動明王(ふどうみょうおう)と清心菩薩(せいしんぼさつ)をまつった、清心元講(せいしんもとこう)という講〔同じ信仰をもつ人びとの集まり〕があり、現在でもとても信仰が厚(あつ)いです。床(とこ)の間などに、お札や清心様をまつっている家も多かったそうです。
 
●道了様(どうりょうさま)
 神奈川県(かながわけん)の南足柄市(みなみあしがらし)にまつられている、「ドウリョウダイサッタ」は道了尊(どうりょうそん)や道了様とよばれ、深く信仰されています。