●新川地曳(しんかわじび)き踊(おど)りの歌詞(かし)
  キタ、オサオサ新川アノオアヨオ地曳きのアヤハ娘
一、 キタ、アレワノオサオサ
あれが新川地曳きの娘か なるほど良い娘だ あの娘と添うなら三年三月も 裸になるとも 茨でもしょいましょ うんとこしょっても重くはござらぬ そりゃまた愚かよ たとえ火の中水底までもな いといわいたさぬ アレワノオサオサ 婿に ヤレナ エナアアリイタアヤハヨヨホホエー
二、

キタ、婿だどナ オサ 婿となるにはお家の商売 網をすいたり 掛けたり 干したり あば綱よったり あばのつけよや 帆の上げ下げ み縄のしめよや りゅうほのはりよや み縄の加減は誰にも負けまい 櫓も押しましょ ヤレオセソコダ キタ、私も腹から船頭の子なれば 面舵取り舵知らねでどうしょうか アレワノオサオサ まきのヤレたぶで蛤を掘るともお江戸と真実 添わなけりゃならぬ アヤハヨヨホホエー

三、 キタ、切りだぞなオサ
そこで葛西を褒めるは無理だがどなたも御免ねさいよ 葛西 下今井 新川名所よ 小名のよいとこ 当所 氏神香取にお稲荷さん 熊の権現様 修行して拝みなさいよ 前をでてみりゃ利根の大川 上り下りの高瀬や茶船が そら又名所 アレワノオサオサ おめでたや アヤハヨヨホホエー