● 近江屋甚兵衛(おうみやじんべい)
 
 近江屋甚兵衛(おうみやじんべい)は、江戸時代(えどじだい)の文政(ぶんせい)4年(1821)、江戸の四谷(よつや)で海苔商(のりあきな)いをしていました。近江屋甚兵衛は、浦安で海苔養殖(のりようしょく)を始めようと、浦安の名主(なぬし)や知人に話をもちかけました。
 村役人たちは「海苔はゆくゆく村のためになる」と考えましたが、漁師(りょうし)たちは「ヒビ木が漁業(ぎょぎょう)のじゃまになる」として反対し、近江屋甚兵衛の考えは実現しませんでした。