行商の範囲
● 売りっとの販売範囲(はんばいはんい)
 浦安の行商人(ぎょうしょうにん)は、いろいろな場所へと売り歩いていました。近くは、東京都内(とうきょうとない)にはじまり、遠くは多摩(たま)、埼玉県(さいたまけん)、神奈川県(かながわけん)など、日帰りで行商に出かけました。
 
自転車で出かける売りっと
東京近郊の地図
 
自転車で行商
▲自転車で行商
女性の背負い商い
▲女性の背負い商い
 
 行商には、男性の「自転車商(あきな)い」や、女性が箱を背負(せお)い、船や鉄道で東京方面へ行き売り歩く「背負い商い」、子どもが夏休みなどにこづかいかせぎのためにする「アサリ売り」の3つがありました。

 また、行商に行く場所によって行商の呼び方も違(ちが)いました。東京方面へ売りに行く行商を「東京商(あきな)い」、地方などに行く行商を「旅商(たびあきな)い」と呼んでいました。
 
 オレも夏休みに入ったら、アサリを売りに行くんだ。アサリとかいろいろ持って歩くから、疲(つか)れちゃうんだけど、こづかいのためだからな。