浦安のお洒落
お洒落ってなぁに!?
 お洒落は、江戸時代(えどじだい)の終わりから、明治(めいじ)、大正(たいしょう)時代にかけて関東一円(かんとういちえん)に広がった踊りなんだ。
 だからよぅ、地域(ちいき)によっては名前が違(ちが)って、「小念仏(こねんぶつ)」「中山踊り」「万作踊り」ってな風にも呼(よ)ばれてたんだ。
 
●お洒落のはじまり
 空也上人(くうやしょうにん)や一遍上人(いっぺんしょうにん)が伝(つた)えた念仏(ねんぶつ)は、各地域(かくちいき)で形を変(か)え、その地域ならではの踊(おど)りになっていったんだ。
 お洒落のはじまりは、念仏を唱(とな)えながら鉦(かね)や鼓(つつみ)、笛(ふえ)などのリズムにあわせて踊る「念仏踊り」だとされています。
 念仏踊りは平安時代中期(へいあんじだいちゅうき)、空也上人(くうやしょうにん)というお坊(ぼう)さんの「鉢叩(はちたた)き念仏」が元(もと)とされ、その後鎌倉時代(かまくらじだい)に一遍上人(いっぺんしょうにん)が念仏踊りを多くの人たちに伝えました。

【おしゃらく[お洒落]の語源(ごげん)】
 「おしゃらく」という言葉は漢字(かんじ)で書(か)くと「お洒落」になります。身なりをきれいに着飾(きかざ)ることをさす言葉からきています。
 踊り手の老婦人(ろうふじん)たちが娘時代(むすめじだい)の晴着(はれぎ)などの派手(はで)な着物を着て踊ることから、こう呼(よ)ばれるようになったのです。