天気に関することわざ
●身近な観天望気(かんてんぼうき)
 
 漁師(りょうし)は、テレビなどの天気予報(てんきよほう)のないころから、毎日の生活の中で微妙(びみょう)な自然(しぜん)の変化(へんか)を感じて天気を予測(よそく)し、自分の命を守ってきました。
 自然(しぜん)とふれあうチャンスの少ない私たちが、天気を予測するのは難(むずか)しいかもしれません。しかし、身近な天気の変化からわかる簡単(かんたん)な観天望気があります。
 
◆風に関することわざ
「東風〔コチ〕吹けば雨」
「秋の夜の北風は晴れ」
◆雲に関することわざ
「富士山(ふじさん)が傘(かさ)をかぶれば雨」
「雲の波立ちは雨の兆(きざ)し」
◆雨、梅雨に関することわざ
「春は一雨ずつ暖(あたた)かくなり、秋は一雨ずつ寒くなる」
「冬の雨は三日降(ふ)らず」
◆雪、霜(しも)に関することわざ
「霜(しも)の降(お)りた時は晴れ」
「雪がボタン雪に変(か)われば止む」
◆夕焼(ゆうや)け、朝焼け、虹(にじ)に関することわざ
「朝焼けは雨、夕焼けは晴れ」
「朝虹は雨、夕虹は晴れ」
◆動物に関することわざ
「ネコが顔を洗(あら)うと雨」
「ツバメが低(ひく)く飛(と)ぶと雨」
◆生活に関することわざ
「クシがとおりにくいときは雨」
「肩(かた)がはると雨」
 
 これは、たくさんある観天望気のほんの一部だよ。
 みんなも、風や雲や雨などから、明日の天気を予想(よそう)してみな。