昭和(しょうわ)46年[1971]の漁業権放棄(ぎょぎょうけんほうき)、海面埋立(うめた)てにより、多くの投網船の姿(すがた)が浦安から消えていきました。この伝統技術(でんとうぎじゅつ)を多くの人に伝えるため、平成(へいせい)7年9月、「浦安細川流投網保存会」が結成されました。 |
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●副会長のおはなし |
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浦安細川流投網保存会の副会長さんに、投網漁をしていたときの楽しかったことや、苦労話(くろうばなし)など、たくさんおはなしをうかがいました。 |
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今回お話をうかがった
大塚さん(左)と相馬さん |
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ーーー保存会について教えてください。
(大塚さん)伝統(でんとう)の投網を、このままなくさないように・・・。
(相馬さん)そうだね。世界各地(せかいかくち)に網打ちってあるのだけど、この細川流も本家(ほんけ)の方は全然(ぜんぜん)廃(すた)れちゃってて、寂しいからやってみようかなということで。そうしたらあちこちから細川流を見てくれてね、「あぁ、かっこいい(網の)振り方だなぁ」って。
ーーー投網漁のたのしいところや大変なところは?
(大塚さん)やっぱり漁(りょう)だから、魚が入ってるときが一番うれしいというか、楽しいね。
(相馬さん)上手に網を打てたときが最高だね。いきなり網打ちになれるわけじゃなくて、何十年も舟の後ろで舟こぎばかりして修行(しゅぎょう)を積(つ)むからね。お客さんに拍手をもらったり、「おお、船頭(せんどう)さん今日はよかったぞ」なんて言われると一番うれしいね。
ーーー投げ方のコツはどんなところ?
(大塚さん)昔は網を一目一目手で編(あ)んでたから、粗末(そまつ)にはできないんですよ。
(相馬さん)
だからひもをつけたバケツに水を半分くらい入れて、それを振り回して練習(れんしゅう)したりね。水がちゃんとこぼれずに回せれば網も一応回せるってわけ。それで練習して網を持つまでに10年くらいはかかるよ。
(大塚さん)網はね、投げるよりも振り方って言ってね、「振り振り3年」って振るだけで3年はかかったんだよ。
ーーー今後はどのような活動をしていきたいですか?
(相馬さん)自分たちの体が続く限りは教えていきたいですね。特に子供は大歓迎(だいかんげい)(笑)。
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