投網漁の楽しみ方
 浦安は都心(としん)から一時間ぐらいのところにあるから、東京方面からの行楽客(こうらくきゃく)がたくさん来るんだ。
 特にお休みに入ると、人がたくさん集まって、街(まち)はそりゃあおおにぎわいだ!!
 
 
 
 大正(たいしょう)14年(1925)には、多くの人に船遊びを楽しんでもらうために投網組合がつくられました。昭和(しょうわ)10年以降(いこう)、投網漁は浦安の観光漁業(かんこうぎょぎょう)として代表的な存在(そんざい)になってきました。

●東京湾(とうきょうわん)の風物詩(ふうぶつし)
 
 俺たちの技はお客によく「見ているだけでそれは気持ちがいいものだ」って言われたんだ!そう言われるのはうれしいもんだよ。
 それに、とった魚はその場でおさしみやあらい、天ぷらにしてお客に出したんだ。みんなよろこんで食べてたぞ。
 
投網漁(とあみりょう)
 
コロガシ漁
 
 漁師が(りょうし)が投網の技(わざ)を行楽客に見せ、とれたての魚をその場で料理(りょうり)して食べさせるという浦安の独特(どくとく)な投網漁は、東京湾の夏の風物詩として人気がありました。

【投網の修行(しゅぎょう)は一生涯(いっしょうがい)】
 投網は一生涯厳(きび)しい修行をすることで、一人前と言われています。最初は網を持たせてもらえず、船で使う「ズルボウキ」や水が入ったバケツにヒモを結んで振(ふ)る練習(れんしゅう)をしていました。
 練習する時を選(えら)ばず、夜のお寺の境内(けいだい)や風呂屋(ふろや)の行き帰りもせっけん箱(ばこ)に日本手ぬぐいを結(むす)んで振ったりして、毎日網を投げる練習をしていました。